ビッグプロジェクトが終わった後に新たな音楽を作るには

ビッグプロジェクトが終わった後に新たな音楽を作るには

曲作りは、たとえそれが絶好調の時でも努力を必要とするものです。

しかし、アルバムやミックステープをリリースするような大きなプロジェクトを終えた後では、新たに音楽を作る時間やエネルギーを見つけるのは、全くもって難しい時があります。

レコーディングのあとやアルバムをリリースしたあとでは、したあとでは、曲作りをちょっとお休みしようと、2度考えたくなる誘惑に駆られることでしょう。

リリースする期間を長くしすぎるのは、自分の成果物やキャリア・創作の喜びに対して、悪影響を及ぼすことがあります。

たとえ疲れていたり、インスピレーションを得られなかったり、消耗したと感じている時でも、正しい動機でクリエイティブな達成感を得ることは、音楽を作ることを愛するミュージシャンにとっては必要不可欠なことです。

それでは、大きいクリエイティブの発信をした後では、どうしたら前の状態に戻れるのでしょうか? そしてもっと重要なことは、どうすれば制作することが「問題」ではなく、「解決」することだと確信を持てるのでしょうか?

これから、大きなリリースを終えたあとに制作過程を見直す4つの役立つTIPSと、健全な方法であなたの情熱を育むのに役立つ、いくつかの戦略を紹介します。

https://blog-dev.landr.com/wp-content/uploads/2018/09/SheetMusicQuestions_1200x627.jpg

1.曲作りの方法を変える

目新しさのなさは、イノベーションの敵となります。燃え尽きた時は、いとも簡単に使い古された同じルーティンにたよってしまいます。

目新しさのなさは、イノベーションの敵となります。燃え尽きた時は、いとも簡単に使い古された同じルーティンにたよってしまいます。

結局、イノベーションを起こすには時間と労力がかかりますーこの2つは、ビッグプロジェクトの後ではそう簡単にやってきません。

新しい素材で始めるのに、違った方法を模索することで、自分自身のやり方に戻る時に安らぎを得られるでしょう。

  • 新しい楽器に時間を費やしてみる
  • 新しい方向性を示してくれそうな音のミュージシャンとコラボレーションする
  • あまり取り組んだことの無かった新しいサウンドスケープやテンポで実験してみる
  • 今まで馴染みのなかったサンプルパックやVSTプラグインオーディオエフェクトや音楽理論を試してみる
  • フォーカスする対象を音楽からサウンドに切り替えるーより深くテクスチャーや音色について知る
  • まず最初にインスピレーションを得る閃きを見つけるために、ループを作ってジャムしてみる

例えどれを選ぼうとも、始めるきっかけを見つけることは、再び制作の過程をエキサイティングで新しいものにしてくれるでしょう。

2.初心に帰る

シンプルであることは、曲作りのクリエイティビティーに大きなプラスとなります。

実際に、影響力のあった音楽のアイデアは、いたって単純なことがあります。しかしそれは簡単なことではありません。シンプルであることは練習を必要とするからです。

影響力のあった音楽のアイデアは、いたって単純なことがあります。

しかし、自分の音楽をその基礎となる要素にまでそぎ落とすことは、曲作りのプロセスを若返らせる良い方法であり、ピュアなサウンドに自分のエネルギーを向き合い直します。

https://blog-dev.landr.com/wp-content/uploads/2018/09/HammockWave_1200x627.jpg

アルバムの長いローンチやツアー/ミックスダウンの後では、アコースティックでいくつかカバー曲を録音するような地味なことでさえ、自分をリセットするのに役立つでしょう。

もし、クリエイティブな歩みを再開するために、音楽を生み出す簡単な方法探してるのであれば、カバー曲は鉄板の方法です。

自分のワークフローにシンプルな喜びを呼び寄せれば、次のビッグプロジェクトに向けたクリエイティブで明確な道筋を取り戻すことが出来るでしょう。

3.新しい音楽を発掘する

長い間音楽を作ったことがありますか?素晴らしいことですが、そんな方にお知らせがあります: 新しい音楽を探して発掘し尽くした人は誰もいません。

新しい音楽を探して発掘し尽くした人は誰もいません。

どの曲を聞いても既に聞いたことあるような感じになったことはあるでしょうか?それは間違った方法です。

もしクリエイティブな燃え尽きが、あなたを音楽を作ることから遠ざけているのであれば、それはおそらく今していることを辞めて、新しい音楽を聞くことを始める時かもしれません。

世の中には、どのジャンルの音楽にも音やテクニック・スタイルや音楽的世界観が膨大にあります。

https://blog-dev.landr.com/wp-content/uploads/2018/09/EarTelescope_1200x627.jpg

その全てを聞く必要はありませんが、未知の音楽を発掘することに時間をかけることは、新しい音楽の見方や取り組んでいる自分自身の曲作りに役立つでしょう。

アルゴリズムによる提案は、既にお気に入りの音楽を思い出させることには素晴らしいものです。

しかし、アルゴリズムの縛りから少し離れ、今まで聞いたことが無かったようなジャンルや演奏を発掘することは、インスピレーションのリセットボタンを押すのに良い方法です。

ここに挙げるのは、違う時代の音楽やサウンドの点と点を繋げるのに役立つもので、普通に掘っていたら得られないであろう、音楽的なインスピレーションに遭遇することができるでしょう:

  • Allmusic: AllMusicは「お気に入りのアルバムやバンド・ミュージシャン・楽曲に関する、広大で深いリソース」です。彼らの「ディスカバー」セクションは、曲作りのクレジットやバンドメンバー・ラインアップ・バイオグラフィーに関する情報が、どの音楽プロジェクトよりも大量にあります。ここでアルバムの録音がどこだったのか、同じようなアルバムや雰囲気の音楽を探すことさえも出来ます。
  • Discogs: おそらくDiscogsを音楽の売買する場所として知っている方もいるでしょう。しかし、これは録音された音楽の巨大なデータベースでもあり、あなたを真にインスピレーションを与えるうさぎの穴に導くものです。音楽をレーベルや国籍・ジャンルで掘ることは、手早く音楽を発見できる事に繋がります。さらに、ユーザーが独自のプレイリストを作りリリースを追加することで、他では見つけられないようなクラウド型のプレイリストを構築することが可能です。ログインしてしばらくさまよってみましょう。
  • 地元のレコード店:近頃ではこれがとてもお決まりな事はわかってます。しかし、コンピューターの前に座って何ヶ月も聞き続けたり、絶えず自分のリリースの成り行きがどうなったのかストリーミングサービスのステータスを更新するような日々のあとでは、オフラインでの音楽を聞くことに時間をかける価値があります。レコード店は、デジタルのノイズが押し寄せてこない、深い音楽の世界に飛び込むのにぴったりの場所です。

4. 自分自身をいたわろう

最後が最も重要なポイントです…

大きなリリースに向けて音楽制作で多くの時間と労力を費やしたあとでは、アーティストの創造性よりも、普遍的なことの方が効果があります。それは…

自分自身をいたわろう!

自分自身をいたわろう!

請求書が支払われたか確認し、健康的なものを食べ、ちゃんと睡眠時間をとってリラックスしましょう:曲作りの練習を一息ついて創作の準備をするのに最も良い機会です。

https://blog-dev.landr.com/wp-content/uploads/2018/09/Nailpolish_1200x627.jpg

自分のキャリアを通して、音楽が自分の人間関係に疑いと苦しみをもたらしたことは二度三度ではありませんでしたが、一般的な考えとは反対に、こうした苦しみがよりクリエイティブな曲作りに繋がりそうなことはありませんでした。

私は、生活が安定しているときに最も自分の音楽に集中出来ることを学びました。今では「第一に自分自身」をいたわり、「音楽は2番目」にすることにあらゆる努力を捧げています。

どの作曲家もその制作過程や背景は独自のものですが、もしあなたにクリエイティブなモチベーションが湧かなかったり失われたと感じたなら、それは生活に必要な他の重要なものが足りないのかもしれません。これらのニーズを満たすことは、自分が軌道に戻るために必要なことなのでしょう。

音楽の輪の中で

創作は、常に完璧な輪ではありません。その輪の周りを動き続けることは、時間と労力とモチベーションが必要です。

制作をしてリリースすることから離れるのは、最も難しいステップでしょう…しかし、それにより得るものが最も大きいのです。

それは、最初に自分がこうした旅を始めた理由を思い出し、見つめ直す時期です。

自分自身に時間を割くことを友好的なリマインダーとしましょう。そしてレコードがヒットしたなら、それが正しい理由となるのです。

Yoshitaka Koyasu

Koyasは、アーティスト/プロデューサー/レーベルオーナー/DJなど幅広い顔を持ち、Ableton認定トレーナーとして東京のAbletonユーザー・グループAbleton Meetup Tokyの原動力として活躍している。LANDRのコンテンツ・アダプター。

@Yoshitaka Koyasu

LANDRブログの投稿を見逃すことはありません