音楽におけるモード:7つのモードを活用して曲を豊かにする方法
モードを学ぶ利点とは何でしょうか?
良い質問ですよね。 勉強したことによりなんらかの成果が出るとわかっていても、机に向かってスケールを暗記するという考えは、創造的なプロせるからかけ離れてみえてしまいます。
音楽理論をマスターすることは独学で習得してきたミュージシャンやプロデューサーにとって最も一般的な障害の1つです。
しかし、実際あなたの色調パレットを拡張するために必要なのは、音楽においてのモードを少し実際に理解することだけです。
創造的なスランプから抜け出す必要がある場合は、モードはお馴染みのメジャースケールの最も簡単な代替手段です。
今回の記事では、各モードの構築方法と覚え方を示し、それぞれのモードがどのように聴こえるか、さらに詳しく調べる方法を紹介します。
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モードとは何ですか?
音楽においてのモードは、明確なメロディー的特徴を持つスケールの一種です。 イオニアン、ドリアン、フリジアン、リディアン、ミクソリディアン、エオリアン、ロリアンの7つのモードは、最も初期の西洋音楽から来ています。
オクターブを12の等しいトーンに分割するための数学を理解する前に、不完全なシステムで対処する必要がありました。 ここで出てきた解決策が、モードでした。
異なるキーに転置できる1つの多目的なスケールの代わりに、それぞれが独自の構造を持つ7つのモードがありました。
初期の音楽では、現在のキーの使用方法と同様にモードが使用されていました。
以前はモードを使った音楽は伝統的さらに機能的調和にモードが使われた音楽をさしていましたが、今日のモードを使用した音楽とは、モードが構造的かつ調和的に使用されている音楽を指します。
モードが作曲にどのように役立つか
ごく普通のメジャースケールとマイナースケールを使用して多くの作品を書いている場合、次の曲はモードを使用することにより恩恵を受けることができます。
各モードには独自の色とムードがあります。 モードそれぞれの音楽的特徴は、あなたの音楽に多くのドラマ的要素と新鮮さをもたらすことができます。
モードはしかも比較的簡単に習得できます。 モードを実験的に使い始めると、各モードが作り出す多くの音と音色をどこかで聴いたことがあることに気づくでしょう。
モードを構築する方法
モードの音は、それらのユニークな構造から来ています。 そこで、モードが何であり、どのようにしてモードを覚えられるでしょうか?
モードには順序があります。 皮肉なことに、「I Don’t Particularly Like Modes A Lot」(日訳:モードはそんなに大して好きではない)という記憶方で覚えられます。
音楽モードの順序は次のとおりです。
- Ionian(イオニアン)
- Dorian (ドリアン)
- Phrygian(フリジアン)
- Lydian(リディアン)
- Mixolydian(ミクソリディアン)
- Aeolian(エオリアン)
- Locrian(ロクリアン)
ごく普通のメジャースケールとマイナースケールを使用して多くの作品を書いている場合、次の曲はモードを使用することにより恩恵を受けることができます。
Cメジャースケールから各モードを確認して構築し、あなた独自の作曲における各モードの可能性を理解するのに役立つ音楽の歴史の例を紹介していきます。
1.イオニア・モード
メジャースケールから始めましょう。 これは最初のモードであるイオニア・モードに相当します。
モードを切り替えても「調号」は変更されないため、Cメジャースケールのやり方を使用して各モードを演奏できます。
調号の簡単な復習が必要な場合は、五度圏ガイドを使用して確認してください。
ご覧のように、Cメジャーには#(シャープ)またはb(フラット)がありません。キーボードの白いキーだけです。 つまり:C-D-E-F-G-A-B-C
すべてのノートは基本的に同じなので、その音質を聞くには、対応する全音階で各モードを演奏する必要があります。
2.ドリアン・モード
ドリアンの場合、Cメジャースケールをかきますが、オクターブ(C)で止める代わりに、オクターブ(D)を続けているかのように次のスケール音度を書きます。
最初のCを消すと、D1からD2の8音階になります。 これが2番目のモードとなる、Dドリアンです。
Dマイナースケールにかなり近いことに注目してください。
Dマイナースケール似ていますが、6度はナチュラルですが、7度はフラットなど、いくつかの非常に重要な違いがあります。
これが、ドリアン・モードが他のマイナースケールと区別される理由であり、特別なドリアン特有のクオリティを提供するわけです。
ドリアンモードを中心に作られた曲の例です。オープニングギターのフィギュアとボーカルのメロディーで、ナチュラルシックスを聴いてください。
3.フリジアン・モード
スケールの次のノートを書いていきましょう。 Dを消すと、E1からE2の8音階になります。 これが3番目のモード、フリジアン・モードです。
これはマイナーに似ていますが、ナチュラル・マイナーから2度の音を半音下げることによりフジリアン特有の際立った音になります。
特徴的なマイナー2度から奏でられる音は、非常に印象に残るサウンドを出します。 Radioheadの「Pyramid Song」のオープニングの進行の2番目の和音は、フリジアのフラット2度に基づいています。
4.リディアン・モード
リディアンは4番目のモードです。 スケールで次のノートを書くと、Fリディアンになります。
試しにこのモードが好きなので、リディアンで作品全体を作ってみました。
Sonic Youthの「Bull in the Heather」では、リディアンの増4度の詩のメロディーで際立っています。
5.ミクソリディアン・モード
ミクソリディアンは5番目のモードです。 次のスケールの音度を書く方法を続け、最初のスケールの音度を消すと、Gミクソリディアンが得られます。
ミクソリディアンはフラットされた7度のため、「ブルーススケール」のいくつかの特性があります。
ビートルズの「Norwegian Wood」のシタール/ボーカルのメロディーでミクソリディアンを聴き取って見てください。
6.エオリアン・モード
エオリアンは6番目のモードです。 スケールを上げていくと、Aエオリアンになります。
増6度または7度のメロディックまたはハーモニックマイナーがないマイナースケールであるため、ナチュラルマイナーとも呼ばれます。
エオリアンは、ポップミュージックのデフォルトのマイナーサウンドなので、音楽の歴史の至る所で見つけることができます。
R.E.M.による「Losing my Religion」 はエオリアン・モードを使って書かれました。
ナチュラルマイナーに慣れているため、特徴的なモードのインターバルを見つけるのが難しくなる可能性があります。 この場合、コードの音質を聴いてください。
マイナーのときはエオリアン・モードです。
7.ロクリアン・モード
ロクリアンは7番目のモードです。 他のモードよりも使用頻度が少ないため、多くの例はありません。
しかし、この記事の後半部分で紹介する方法を使って、自分で試す価値がないという意味ではありません。
ペアレント・スケール:モードを見つける方法
ここまで紹介したモードの構築方法、又の名を「ペアレント・スケール」方を学習してきたわけですが、これで順序がわかっている限り、どのモードでも構築できるようになります。
メジャー・ペアレント・スケールに逆算して、モードの構造を決めるだけです。
メジャー・ペアレント・スケールに逆算して、モードの構造を決めるだけです。
たとえば、E エオリアン? エオリアンは6番目のモード。では6度のEメジャースケールは何でしょう?
正解です。Gです。したがって、Eエオリアンは、Gメジャーと同じ形式でEで始まり、Eで終わる8音階です。
繰り返しになりますが、モードを活用するためには、調号を知っておくことが不可欠です。 そのため、五度圏は各モードを書くための最適なツールです。
モードを理解し習得するためのペアレント・スケール方を理解すると、そのパターンが見えてくるようになります。
ここで、モードを覚えるための次の方法が役立ちます。
スケール式
お気づきのことと思いますが、モードにはメジャースケールとマイナースケールのどちらにも多くの類似点があります。
モードが一般的にメジャーかマイナーかを知っている場合は、テンプレートから変更されたトーンを簡単に覚えることができます。
これは、モードを覚えるための「スケール式」方法です。
これが教会旋法の式です。
- イオニアン→メジャー(変更されたノートなし)
- ドリアン→マイナー+ナチュラル6度、フラット7度
- フリジアン→マイナー+ フラット2度、フラット6度、フラット7度
- リディアン→メジャー+シャープ4度
- ミクソリディアン→メジャー+ フラット7度
- エオリアン→マイナー+ フラット6度、フラット7度
たとえば、Aリディアンを演奏したいとします。 リディアンは「メジャー」モードであると覚えているので、Aメジャーのスケール式:F#、C#、G#から始めます。
リディアンには増4度の音度が含まれていることがわかっているため、「調号」にD#を追加するだけでモードを作成できます。
スケール式の方法がわかったので、各モードをCにトランスポーズし、対応するCメジャーまたはマイナーコードで演奏してみます。
これは、各モードの違いを理解するのに役立ちます
これら上記の2つの方法の中で、スケール式の方法の方がはるかに速くて簡単だと思うかもしれませんが、ペアレント・スケール方は、より高度なモードを掘り下げるときに後で役立ちます。
独自のモード使った音作りをする方法
モードを演奏したことがあれば、おそらくモードがどのように聴こえるかを感じ始めているでしょう。
実用的に見ると、モードとは色で例えた場合の暗い色から明るい色までのスペクトルに似ていると考えてもいいでしょう。
実用的に見ると、モードとは色で例えた場合の暗い色から明るい色までのスペクトルに似ていると考えてもいいでしょう。
一般的に言うと:
- より「低い」または半音下がった音度を持つモードは、より暗くなります。
- より高い音度のモードは、より明るいと見なすことができます。
これは、モードがあなたのソングライティングのどの部分に合うかを見つけるための簡単なやり方です。マイナーよりも暗い音が必要ですか?そんな時はフリジアンが役に立つかもしれません。
特に明るく増強された感じをお探しですか? そんな時はリディアンが最良の選択かもしれません。
モードを学ぶにつれて、モードへの独自の共感覚的なつながりが見えてくるかもしれません。そして、ここで正しい答えも間違った答えもないと言うことは覚えておりて下さい。
アドバイス:例に注意深く耳を傾けて例を聞いていると、聴いた曲の一部にメロディーのモードの特徴的なインターバルが含まれているが、他の曲はハーモニーでそれらを使用していることに気づくかもしれません。
マイナーよりも暗い音が必要ですか?
そんな時はフリジアンが役に立つかもしれません。
以前にメジャースケールとマイナースケールで行ったようなモードでコードを作成できますが、それは別の日の話です!乞うご期待…
モードセレクター
モードは、作曲においてのゲームチェンジャーになります。
メジャースケールのモードは、音楽の歴史のいたるところにあり、 それらの音を認識するとすぐに、自分のお気に入りの曲全体でそれらのモードの音が分かるようになってきます。
また、モードは他の方法への入り口でもあります。 教会旋法を身につけると、あなたの耳は新しい音色やムードを聴きたくて使しょうがなくなるでしょう。
モードの構築方法と記憶の仕方を知っている場合は、早速全てを試してください! 作曲に必要な知識はあるだけ合った方が良いですからね。
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