iOS9で遂にフルオーディオ・プラグイン・サポートの開始! iOS内で音楽制作が大幅に改善

iOS9で遂にフルオーディオ・プラグイン・サポートの開始! iOS内で音楽制作が大幅に改善

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Apple社がiOS9でオーディオ・プラグインのフルサポートを開始します。これにより、開発者はiPhoneやiPad向けにApp Storeでアップル社のガレージバンドなどで使えるエフェクターやバーチャル楽器の販売ができるようになります。

アップル社はこれまでオーディオユニットをMAC OS Xで使用されるオーディオ用プラグインの規格としてLogic ProやGarageBandに使用してきました。アップル社はオーディオユニットのフルサポートをiOSデバイスに持ってくることになり、さらに新しいAudio Unit version 3 APIを使うことによりデベロッパーは数箇所コードを変更するだけでOS Xで使用されるオーディオユニットをiOSに移行できるようになります。

これによりガレージバンドなどのiOS内のオーディオ編集アプリでユーザーはアプリ内のメニューで簡単に第3者開発のプラグインを選ぶことができるようになります。(以下画像を参考)
デベロッパーもオーディオユニットをアプリとしてアプストアで販売することができるようになり、LogicやGarageBand内のエフェクターやバーチャル楽器が無料でAppストアからダウンロードできるようになります。

オーディオユニットのiOSフルサポート前はミュージシャンはハッキングをしてプラグインをどうにか使用しなければなりませんでした。例えばAppleのアプリ同士コミュニケーションできる機能を使ったり、第3者開発アプリを使用してアプリ同士を行き来してエフェクトを掛け合ったりしなければいけなかったのが現状です。Appleのアプリ同士コミュニケーションできる機能は非常に制限されていて、スムーズな動作にならないなど問題をかかえてたことがあり、それによりAppleはユーザーにスムーズで完全にサポートされたオーディオ環境の提供を始めるに至ったのです。まだたくさんのMacのオーディオユニット(例えばオーディオエフェクトなどのスタンドアローンアプリとして起動しないもの)がそれらのプラグインをiOS対応に変換されていないのも現実です。オーディオユニットのバージョン3は、開発者のために非常に簡単にiOSに移行できるようになっており、おそらくMacから多くの人気のプラグインをiOS対応に促すようになるでしょう。

アップル社はiOS用のGarageBandで新しいオーディオユニット機能のサポートをはじめ、徐々に他のDAWやオーディオ編集ソフトが同じようにiOS9用に新機能を組み込んでいくようになっていくでしょう。以下にガレージバンド内でのプラグインの機能です。

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オーディオユニットのソースコードはMacとiOSで全く同じものになり、開発者はタッチコントロール用にプラグインを最適化するだけになります。開発者は、拡張機能としてのAudio Unitバージョン3を使用してプラグインをパッケージし、App StoreとMac App Storeの両方でそれらを販売することができるようになります。

原文:9to5mac.com @ http://9to5mac.com/2015/06/12/ios-9-audio-units-plug-in-effects-virtual-insturments/
編集:Jordan Kahn
翻訳:出山剛

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