「ライブでたまにパソコンのキーボードでメロを弾いたり、シンセを持ち込んだり、リリコンを吹いたり」tofubeatsさんが語るtofubeatsがtofubeatsである理由

「ライブでたまにパソコンのキーボードでメロを弾いたり、シンセを持ち込んだり、リリコンを吹いたり」tofubeatsさんが語るtofubeatsがtofubeatsである理由

平成生まれのビートメーカー/DJ、FPMやFlo Ridaのリミックスも手がけ、サウンドクラウドのフォロワー3万人越え。その3割近くは海外からのアクセスということで、国内外でもかなり注目が集まっている今まさに旬のアーティストtofubeatsさんに、彼の音楽作りについて教えてもらいました。

_tofubeatsさん、インタビューの機会を頂ありがとうございます!まず早速なんですが、LANDRのブログ読者にtofubeatsさんの自己紹介と兼ねまして、tofubeatsさんがどう『音楽』に出会い、その当初の音楽作りを始めた経緯など、どんなジャンルの音楽を 作っているかを教えてください。

tofubeats:小学生のころは普通に ヒットチャートのJ-POP等をTVを通して聴いていて、自分から意識して「音楽が趣味だ!」と思い始めたのは中1のころです。普通にロック とかも聴いていて、ベースを買ってもらったりもしたのですが、それは1週間くらいで飽きてしまって頓挫してしまいます。そんな中、日本語ラップを知り、友人から教わったBUDDHA BRANDの「人間発電所」という曲で一気に興味を持つようになります。この音楽はどうやって作ってるんだろう、とネットで調べてみたらすぐにサンプリン グといった手法にぶつかり、これならベースに飽きた僕でもできるかもしれない、と思い親を説得、サンプラーを買ってもらったのが中2のころでした。
そこからヒップホップ~クラブミュージックと辿って現在はJ-POP?を中心にいろいろな音楽を作ってます。最近作っているのはクラブミュージックとポップスの中間くらいでしょうか。

_tofubeats さ んの音楽はオールドスクール感の漂ったヒップホップと純粋なポップミュージックがブレンドされたように聴こえるのですが、誰のどんな影響から このような感じの音楽を作るようになりましたか?さらに、日本にはtofubeatsさんの音楽のようなビートの曲を作っている人は他に もい るのでしょうか? 

tofubeats:基本的に HIPHOP、というかRAWなものからポップスまで手がけるプロデューサーが好きで、というかいろんなジャンルを横断できる個性を持ったプロデューサーが好きです。それこそHIPHOP上がりのPAL JOEY氏やMARBLEといったレーベル活動も渋いPARA ONE氏は好きですし、国内だとTOWA TEI氏や寺田創一(Omodaka)氏をとても尊敬しています。カヴァーさせていただきましたが宇多田ヒカル氏とかも何をやっても本人の音楽になるのが 格好いいなと思います。
あと何よりサンプ リン グから音楽制作を始めているので、ポップスになってもどこかで編集をしてるような作り方だからそのように聞こえるのかもしれません。

_日本の音楽シーン につ いてもう少し聴かせて頂きたいのですが、tofubeatsさんはいろんなライブで演奏はしていますか?その場合はどんなジャンルの音楽 (EDMだったりもしくはポップミュージック)のライブで演奏はしていますか?

tofubeats:僕は「live set」と書いてる日は歌う日、かつ曲順を事前に決めている日、みたいな風に思っています。バンドのライブっていうよりかはクラブミュー ジックでい う”live PA”という概念に近いと思います。よくDJなのに歌うんだね・・とか言われますがそういう日はフライヤーに[live set]と書いているはずです笑 ただこれもライブハウスでのライブが増えてくるなか、DJのことがよくわからない、そういう土壌が無いお客さんの前で試行錯誤した結果こうなってしまった・・・みたいな感じなのであんまり僕のライブが正統派クラブミュージックの人だと思わないでほしい、というのは世間のちゃんとしたライブをやっているクラブミュージックのアーティストのためにも書いておいてほしいです笑
ワイヤレスのパッドコントローラーでDJ的なことやエフェクト、SE出しはしたりはしますが、楽器はどれも不得手で、ライブでいい感じにそういうフィーリングを出せる方法を探しています。
たまにパソコンのキーボードでメロを弾いたり、シンセを持ち込んだり、リリコンを吹いたりもしていますが、コレ!といった演奏できる楽器は未だありません笑 そういえば昔はショルキー背負ってライブしてた時期もありました。まあ詳しくはいろいろフルサイズでアップしてますのでyoutubeで探し てみ てください笑


ショルキー背負ってライブしてた時期のtofubeatsさん。熱さは変わらず。

_tofubeats さ んの音楽制作についてお聞きしたいと思います。通常どのように音楽を制作していますか?どんなDAWだったり、音響機器を普段愛用しているか教えてください。(もしできれば、なぜそのDAWや音響機材が良いか教えてください。)もしスタジオもしくはホームスタジオの写真があれば是非見せて頂きたいのですが、スタジオの写真なんか共有してもらえますか?さらに、スタジオのこだわりってなんでしょうか、是非教えてください!

tofubeats:昔はサンプラーだけで制作して仕上がった2mixをPCに流し込んでいましたが、いまはAbleton Liveというソフトで完結させています。他にもいろいろハードは持っていますが、普通の賃貸なのでいかにも自宅スタジオ!って感じです。いま締め切り直前で部屋がヤバいくらい汚いので写真はgoogleしてもらえると助かります・・汗

LANDRさんなので 入り口出口の話をするとI/OはApollo(UADのプラグインが使いたかったしホームユースに最適な入出力)、それにマスタークロックと してPure2(初期型Apolloのヘッドホンアンプがあまりしっくり来なかったのでソリューションに購入。現モデルのApolloのヘッ ドホンアンプは好きですが。というかずっと買うのを躊躇っていたAntelopeのDAとクロックがこの値段になったと聴いて即買いまし た!)を使っています。スピーカーはEVE AUDIO SE205を使っていますが、実家にいたころ音が出せなかったころの名残でいまでも制作は9割ヘッドホンで行ってます。EVEを選んだのも900STとかと同系統のモニターっぽい音だからでした。
MDR-CD900STというスタジオの超定番ヘッドホンを高校3年生のころにほぼ初の制作ギャラかなんかで購入して、いまもそのヘッドホンを買い続けています。ただイヤパッドを変えたりヘッドホンアンプやI/Oをいろいろ経て最近先述のPure2を導入したことでヘッドホンの出音が ひと つ決着しつつあって嬉しいです。いまはサブ用途になってますがMOTUのオーディオインターフェースの出音もクッキリしてるイメージで未だに好きです。
ツアー中など、出先ではそこまでシビアな作業はしないので、macbook proのイヤホン端子にShureのSEシリーズのイヤホンを気分で使い分けています。SEシリーズになる前、高校生のころからカナル型のイヤホンが好き で、バイト代を割いて購入していました。最近はSE535にコンプライのイヤーピースをつけたらちょっと物足りなかった低音がとんでもなくしっくりくるようになったので日々使っています。日々の音楽のリスニングもiphoneにSEシリーズのどれかを使ってます。

_最後に、 tofubeatsさんにとって音楽制作の過程で、肝に銘ずるべきもっとも重要なことを教えてください。

tofubeats:特に無いんですけ ど、 音楽を作ったら出来上がった音楽を聴くことによって自分がどういう人間かどんどんわかってくるので楽しいな、と思います。自分からは結局自分っぽいものしか出てこないと思うので、それをどうやって大事にするか、ってところでしょうか。

_tofubeatsさんありがとうございました!

皆さん、tofubeatsさんのライブに行ってみよう!

2015年
8/8(土)ROCK IN JAPAN 2015

会場:国営ひたち海浜公園  http://rijfes.jp/

8/17(金)Billboard JAPAN Party X SUMMER SONIC ExtraタキシードFull Band Set(DJ出演)
会場:Billboard Live Tokyo http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=9537&shop=1

8/22(土)藤井隆 “Coffee Bar Cowboy” RELEASE PARTY@心斎橋SUNHALL
会場:心斎橋SUNHALL http://thedanchu.blog.fc2.com/blog-entry-95.html

8/23(日)New Action! x HOLIDAY
会場:名古屋 新栄 Live & Lounge Vio http://indiegrab.jp/?p=22483

9/27(日)りんご音楽祭

会場:長野県松本市アルプス公園 http://ringofes.info/guide_line/

tofubeatsさんのプロフィール

tofubeats_01312

1990年生まれ、神戸在住。トラックメイカー/DJ。
学生時代からインターネットで活動を行いジャンルを問わず様々なアーティストのリミックスやプロデュースや楽曲提供を行う。2013年4月にスマッシュヒットした「水星 feat.オノマトペ大臣」を収録したアルバム「lost decade」を自主制作にて発売。同年秋にはワーナーミュージック内レーベルunBORDEから「Don’t Stop The Music」でメジャー・デビュー。2014年10月2日(トーフの日)に、豪華ゲストアーティストを招いたメジャー1stフルアルバム「First Album」を発売。同年、12月には森高千里とのコラボ・アルバム「森高豆腐」をリリース。2015年1月にリミックスアルバム「First Album Remixes」を配信リリース、2月には7インチ・レコード「First Album PVC Vol.1、2」、3月には12インチ・レコード「First Album Remixes」と連続発売。そして2015年4月1日エイプリルフールにメジャー3rd EP「STAKEHOLDER」をリリース。9月16日にメジャー2ndアルバム「POSITIVE」のリリースが決定している。

オフィシャルサイト→ http://www.tofubeats.com/

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